MT5インジケーターとは?入れ方・表示されない時の確認・開発依頼まで解説
MT5インジケーターとは、MT5のチャート上にライン、サイン、数値、集計情報、通知条件などを表示するための補助プログラムです。
インジケーターは、EAのように注文や決済を行うものではなく、主にチャート上の確認、分析補助、通知、記録、検証補助に使われます。
ただし、インジケーターを入れても表示されない、矢印が出ない、通知が届かない、サブウィンドウに表示されない、ログにエラーが出るといった問題が起こることがあります。
この記事では、MT5インジケーターとは何か、入れ方、表示されない時の確認ポイント、カスタムインジケーターやサインインジケーターの開発依頼前に整理しておきたい内容をまとめます。
なお、この記事はインジケーターの導入・設定・表示確認・開発依頼前整理を目的とした技術記事です。特定の売買判断、利益、勝率、損失回避を保証するものではありません。
この記事で確認すること
- MT5インジケーターとは何か
- EAとインジケーターの違い
- 標準インジケーターとカスタムインジケーターの違い
- インジケーターの入れ方
- 表示されない時の確認ポイント
- 通知付きインジケーターの確認
- サインインジケーター開発依頼前に整理すること
- 問い合わせ前に送る情報・送らない方がよい情報
MT5インジケーターとは何か
チャート上に情報を表示する補助ツール
MT5インジケーターは、チャート上にライン、矢印、ラベル、数値、パネル、サブウィンドウ表示などを出すための補助ツールです。
価格や時間、ローソク足、インジケーター値、条件判定などをもとに、チャート上で確認しやすい形に表示します。
| 表示内容 | 主な用途 | 確認する場所 |
|---|---|---|
| ライン | 移動平均線、水平線、条件ラインなど | メインチャート |
| 矢印・サイン | 条件成立位置の確認 | ローソク足付近 |
| サブウィンドウ | オシレーターや集計値の表示 | チャート下部 |
| パネル | 状態、損益、集計情報の表示 | チャート上 |
| 通知 | 条件成立時のアラートや外部通知 | 通知先、Expertsログ |
EAとの違い
EAとインジケーターの大きな違いは、注文や決済を行うかどうかです。
EAは注文や決済などの売買処理を含めることができます。一方、インジケーターは主に表示や分析補助を行います。
| 項目 | EA | インジケーター |
|---|---|---|
| 主な役割 | 注文、決済、管理、補助処理 | 表示、分析、サイン、通知 |
| 売買実行 | 行う場合がある | 通常は行わない |
| 配置場所 | MQL5 / Experts | MQL5 / Indicators |
| 確認ログ | Expertsログ、Journalログ | 主にExpertsログ |
| 相談時の資料 | EA名、set、注文状況、ログ | 表示条件、画像、ログ、仕様メモ |
注文や決済を行いたい場合はEA、チャート上の表示や通知を中心にしたい場合はインジケーターとして整理することが多くなります。
標準インジケーターとカスタムインジケーター
MT5には、最初から用意されている標準インジケーターと、追加で導入するカスタムインジケーターがあります。
| 種類 | 内容 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 標準インジケーター | MT5に最初から入っているインジケーター | ナビゲーターからそのまま使用できる |
| カスタムインジケーター | 外部から追加する独自インジケーター | Indicatorsフォルダへの配置が必要 |
| 通知対応インジケーター | 条件成立時に通知を出すインジケーター | 通知設定やWebRequestを確認する |
| 集計インジケーター | 履歴や損益などを表示するインジケーター | 対象期間や表示項目を確認する |
カスタムインジケーターを使う場合は、ファイル形式、配置場所、表示先、ログ、Inputsを確認してください。
MT5インジケーターでできること
ライン表示
インジケーターでは、チャート上にラインを表示できます。
たとえば、移動平均線、水平線、トレンドライン、価格帯、基準値などを表示する用途があります。
- 価格ライン
- 移動平均線
- 高値・安値ライン
- 基準ライン
- 複数時間足のライン
ライン表示が目的の場合は、どの価格を基準にするのか、更新タイミング、色、太さ、表示対象時間足を整理します。
サイン表示
サインインジケーターは、条件が成立した位置に矢印、丸印、ラベルなどを表示するインジケーターです。
サイン表示を依頼する場合は、条件成立の基準を明確にする必要があります。
| 整理項目 | 内容 |
|---|---|
| BUY条件 | どの条件で上方向サインを出すか |
| SELL条件 | どの条件で下方向サインを出すか |
| 表示位置 | ローソク足の上、下、終値付近など |
| 確定足判定 | 足確定後に出すか、進行中に出すか |
| 通知 | アラートやDiscord通知を使うか |
サイン表示は売買指示ではなく、条件成立を見やすくするための表示として扱います。
通知
インジケーターによっては、条件成立時にアラートや外部通知を出せます。
通知付きインジケーターでは、次の項目を確認します。
- 通知ON/OFF
- 通知条件
- 通知タイミング
- 通知文に含める内容
- Discord通知の有無
- Webhook URLやWebRequest設定
通知が届かない場合は、インジケーター側の条件だけでなく、MT5側の設定や外部連携も確認してください。
損益集計
インジケーターでは、履歴や現在の状態をチャート上に集計表示することもあります。
損益集計インジケーターでは、対象期間、対象銘柄、マジックナンバー、集計単位、表示形式を確認します。
- 日別損益
- 週別損益
- 月別損益
- EA別集計
- マジックナンバー別集計
- CSV出力やGoogle Sheets連携との違い
環境認識
環境認識用のインジケーターでは、チャート上に相場状態、複数時間足の状態、ボラティリティ、トレンド方向などを表示することがあります。
ただし、表示内容は売買判断を保証するものではありません。条件や状態を確認しやすくするための補助表示として扱います。
ログ・検証補助
インジケーターでも、表示条件や通知条件を確認するためにログを出す場合があります。
たとえば、サインが出ない、通知が届かない、表示がずれる場合には、Expertsログに条件判定や初期化エラーが出ていないか確認します。
インジケーターの入れ方
Indicatorsフォルダへ配置
MT5用インジケーターは、通常、MT5のデータフォルダ内にある MQL5 / Indicators フォルダへ配置します。
| ファイル形式 | 意味 | 確認内容 |
|---|---|---|
| .ex5 | MT5用のコンパイル済みインジケーター | Indicatorsフォルダへ配置 |
| .mq5 | MT5用ソースファイル | 改修やコンパイル確認に使用 |
| .mqh | 共通部品・ヘッダーファイル | 必要な場合は指定フォルダへ配置 |
| .set | Inputs設定ファイル | インジケーター適用後に読み込み |
EA用のExpertsフォルダへ入れても、インジケーターとして表示されません。配置場所を間違えないようにしてください。
MT5の再起動または更新
ファイルを配置した後は、MT5を再起動するか、ナビゲーターで更新を行います。
- 正しいMT5のデータフォルダに入れたか
- MQL5 / Indicators に配置したか
- MT5を再起動したか
- ナビゲーターで更新したか
- インジケーター一覧に表示されているか
チャートへ適用
ナビゲーターに表示されたインジケーターを、対象チャートへドラッグして適用します。
適用時には、Inputs、表示色、線の太さ、通知設定、表示対象などを確認してください。
- 対象銘柄のチャートを開く
- 必要な時間足にする
- インジケーターをチャートへ適用する
- Inputsを確認する
- 表示色や線の太さを確認する
Inputsを確認
Inputsは、インジケーターの設定項目です。
サイン条件、期間、表示位置、通知ON/OFF、色、対象時間足、集計期間などが含まれることがあります。
- 初期値のままでよいか
- 表示色が背景と同化していないか
- 通知がONになっているか
- 対象時間足が合っているか
- setファイルを読み込む必要があるか
表示されない時の確認ポイント
サブウィンドウかメインチャートか
インジケーターには、メインチャートに表示されるものと、サブウィンドウに表示されるものがあります。
表示されないと思った場合でも、チャート下部のサブウィンドウに表示されていることがあります。
- メインチャート表示か
- サブウィンドウ表示か
- 表示位置が想定と違っていないか
- チャートを縮小しすぎていないか
色が背景と同化していないか
ラインや矢印が表示されないように見える場合、色が背景と同化していることがあります。
- 背景色と同じ色になっていないか
- 線の太さが細すぎないか
- 矢印サイズが小さすぎないか
- 表示色が透明や非表示扱いになっていないか
対象時間足に対応しているか
インジケーターによっては、特定の時間足を前提にしている場合があります。
対象外の時間足では、サインが出ない、値が更新されない、表示が期待と違うことがあります。
- 対応時間足を確認したか
- 現在のチャート時間足が合っているか
- 複数時間足参照の場合、参照先データが取得できているか
- 時間足変更後に再初期化エラーがないか
計算に必要なローソク足数が足りているか
インジケーターは、計算に一定数のローソク足を必要とする場合があります。
チャートを開いた直後や履歴データが少ない場合、表示されるまでに時間がかかることがあります。
- 必要なローソク足数が足りているか
- 履歴データが読み込まれているか
- 長期間の計算設定になっていないか
- チャート更新後に表示されるか
Expertsログにエラーがないか
インジケーターが表示されない場合、Expertsログに初期化エラーやファイル読込エラーが出ていることがあります。
| 症状 | 確認する場所 |
|---|---|
| 一覧に表示されない | 配置フォルダ、MT5再起動、ファイル形式 |
| チャートに出ない | 表示色、サブウィンドウ、Inputs |
| サインが出ない | 条件、時間足、ローソク足数、ログ |
| 通知が届かない | 通知設定、WebRequest、Webhook、Expertsログ |
| 表示が崩れる | チャートサイズ、再初期化、オブジェクト重複 |
インジケーターの種類別確認
サインインジケーター
サインインジケーターでは、条件成立時に矢印やマークを表示します。
確認する項目は次のとおりです。
- BUY条件・SELL条件
- 確定足で出すか、進行中足で出すか
- リペイントの扱い
- 表示位置
- 通知の有無
- 対象時間足
集計インジケーター
集計インジケーターでは、損益、履歴、ポジション情報、日別・月別データなどを表示することがあります。
- 集計対象期間
- 対象銘柄
- マジックナンバー
- 手動注文を含めるか
- 表示更新タイミング
- CSVや外部連携との違い
通知インジケーター
通知インジケーターでは、条件成立時にアラートや外部通知を送る場合があります。
- 通知条件
- 通知タイミング
- 通知ON/OFF
- Discord通知の有無
- WebRequest設定
- 通知が多すぎないか
検証補助インジケーター
検証補助インジケーターでは、サインの発生位置、条件成立履歴、チャート上の確認情報などを表示することがあります。
バックテストやチャート検証で使う場合は、表示位置、履歴データ、ログ、再現性を確認してください。
自作・改修・開発依頼前に整理すること
表示したい内容
インジケーター開発を依頼する場合、まず何を表示したいのかを整理します。
- ラインを表示したい
- 矢印サインを表示したい
- パネルを表示したい
- 損益や履歴を表示したい
- 通知を出したい
- CSVや外部連携をしたい
判定条件
サインや通知を出すインジケーターでは、判定条件が重要です。
「こうなったらサインを出す」という条件を、できるだけ具体的に整理してください。
| 項目 | 整理する内容 |
|---|---|
| 条件 | どの状態で表示するか |
| 方向 | BUY / SELL を分けるか |
| 確定タイミング | 足確定後か、進行中か |
| 表示位置 | 足の上、下、価格位置、サブウィンドウなど |
| 通知 | アラート、メール、Discord通知など |
通知の有無
通知が必要な場合は、通知方法を整理します。
- MT5アラート
- プッシュ通知
- メール通知
- Discord通知
- 通知文の内容
- 通知の重複防止
対象時間足
インジケーターがどの時間足で使われるかを整理してください。
- 1つの時間足だけで使うか
- 複数時間足で使うか
- 上位足を参照するか
- 時間足変更後の表示も確認するか
既存インジのソース有無
既存インジケーターを改修する場合は、ソースファイルの有無が重要です。
| ファイル | 内容 | 改修可否の目安 |
|---|---|---|
| .mq5 | MT5用ソースファイル | 改修検討可能 |
| .mqh | 共通部品 | 必要になる場合がある |
| .ex5 | コンパイル済みファイル | 内部改修は基本的に不可 |
| .set | 設定保存ファイル | 設定確認用 |
ex5だけでは、内部ロジックを確認して改修することは基本的にできません。改修依頼の場合は、mq5などのソースファイルがあるか確認してください。
相談前チェックリスト
ファイル
- インジケーターファイル名
- ex5ファイル
- mq5ファイル
- mqhファイル
- setファイル
表示状態
- チャートに表示されているか
- メインチャートかサブウィンドウか
- 色が背景と同化していないか
- サインが出る条件を確認したか
- 時間足を変更して確認したか
ログ
- Expertsログ
- 初期化エラー
- ファイル読込エラー
- 通知送信エラー
- 条件判定ログ
スクリーンショット
表示されない、表示が崩れる、色が見えない、通知が出ない場合は、スクリーンショットがあると確認しやすくなります。
- チャート全体
- インジケーター設定画面
- Inputs画面
- Expertsログ
- 通知設定画面
希望仕様
- どの条件で表示したいか
- どの位置に表示したいか
- 通知が必要か
- 対象時間足は何か
- 表示色やラベル文言の希望
- 既存インジの改修か、新規作成か
送る情報・送らない方がよい情報
送ると確認しやすい情報
| 情報 | 理由 |
|---|---|
| インジケーター名 | 対象ファイルを特定するため |
| 対象銘柄・時間足 | 表示条件を確認するため |
| スクリーンショット | 表示位置や崩れを確認するため |
| Expertsログ | 初期化エラーや通知エラーを確認するため |
| 希望仕様 | 作成・改修内容を整理するため |
そのまま送らない方がよい情報
| 情報 | 注意点 |
|---|---|
| Webhook URL | 通知先へ接続できる情報のため注意 |
| GAS URL | 外部シート連携に関係するため注意 |
| APIキー | 外部サービス認証に関係するため注意 |
| 認証トークン | 利用権限に関係するため注意 |
| 口座番号 | スクリーンショットへの映り込みに注意 |
記事固有の実務チェック表
- インジケーターをIndicatorsフォルダに入れた
- MT5を再起動または更新した
- チャートへ適用した
- メインチャート表示かサブウィンドウ表示か確認した
- 色設定が背景と同化していない
- 対象時間足に対応している
- 十分なローソク足データがある
- Expertsログに初期化エラーがない
- 通知機能がある場合、通知設定を確認した
- 外部連携がある場合、WebRequest設定を確認した
よくある質問
MT5インジケーターとは何ですか?
チャート上にライン、サイン、数値、集計情報などを表示する補助プログラムです。表示や確認を補助するものであり、利益や勝率を保証するものではありません。
EAとインジケーターは何が違いますか?
EAは売買実行を含められますが、インジケーターは主に表示や分析補助を行います。注文や決済が必要な場合はEA、表示や通知が中心の場合はインジケーターとして整理することが多くなります。
インジケーターが表示されない時は何を確認しますか?
フォルダ配置、チャート適用、色設定、サブウィンドウ、対象時間足、ローソク足数、Expertsログを確認してください。
通知付きインジケーターも作れますか?
仕様によっては、条件成立時の通知やDiscord通知などに対応できます。通知条件、通知先、WebRequest設定、通知文の内容を整理しておくと相談しやすくなります。
既存インジケーターの改修はできますか?
ソースコードや仕様、動作ログを確認したうえで判断します。ex5だけでは内部ロジックを確認して改修することは基本的にできません。
サインインジケーターは売買指示になりますか?
サインインジケーターは条件成立を表示する補助ツールです。売買判断を保証したり、特定の取引を指示したりするものではありません。
表示されない時にスクリーンショットは必要ですか?
あると確認しやすくなります。チャート全体、Inputs、表示色、Expertsログが分かる画像を整理すると、原因の切り分けが進めやすくなります。
関連ページ
- インジケーター商品カテゴリ
- インジケーター作成代行
- サインインジケーター作成を依頼する前に整理すること
- 損益集計インジケーター
- Discord通知ツール
- MT5でDiscord通知が届かない時の確認ポイント
- MT5のWebRequest設定で確認すること
- EAのログを問い合わせ前に確認する方法
- 不具合報告・調査依頼について
- 開発・改修の相談ページ
- 免責事項
EAやインジケーターの導入確認、既存ツールの改修、ログ確認でお困りの場合は、EAファンクラブの開発・確認サポートをご確認ください。

