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MT4からMT5への技術移行完全ガイド|MQL4資産・EA・インジケーター作り直しの考え方

EAファンクラブ

MT4で使っていたEA、インジケーター、スクリプト、MQL4ソース、setファイル、検証結果を、MT5へ移行したいと考える場面があります。

ただし、MT4のEAやインジケーターを、そのままMT5へ入れて動かすことはできません。MT4とMT5では、対応する実行ファイル、MQL言語、注文管理、インジケーターバッファ、バックテスト環境、外部連携の扱いが異なるためです。

この記事では、MT4からMT5へ移行する前に確認したい、MQL4資産、EX4 / MQ4、EAの注文管理、インジケーターのバッファ、外部連携、setファイル、バックテスト条件、作り直し時の仕様整理についてまとめます。

このページは、MT4 / MT5 / MQL4 / MQL5の技術学習記事です。投資判断、売買タイミング、利益保証、勝率保証、推奨ロット、推奨銘柄、推奨エントリー、特定ブローカー誘導を目的とした内容ではありません。

MT4からMT5への移行で最初に確認すること

MT4からMT5へ移行したい場合、最初に確認するべきことは「同じものをそのまま動かせるか」ではなく、「どの資産を、どの目的で、MT5向けに作り直すのか」です。

MT4用のEAやインジケーターは、基本的にMT4専用です。MT5で使うには、MQL5向けに再設計または作り直しが必要になります。

確認項目内容最初に確認すること
対象ファイルEA、インジケーター、スクリプト、ライブラリEX4だけか、MQ4ソースがあるか
移行目的同等再現、機能整理、通知追加、外部連携追加など完全再現を目指すか、仕様を見直すか
注文管理MT4の注文管理とMT5のポジション・約定管理EAが何を管理しているか
インジケーター値矢印、ライン、サイン、バッファ値EAから読む必要があるか
検証条件MT4バックテスト、MT5バックテスト、デモ確認同じ結果になる前提にしない

MT4からMT5への移行は、単純な変換作業ではなく、既存仕様を確認して、MT5の構造に合わせて再設計する作業と考える方が安全です。

MT4とMT5の違いを技術面から見る

MT4とMT5は、画面の見た目が似ている部分もありますが、技術的には別のプラットフォームです。

EAやインジケーターの移行では、取引管理、イベント関数、バックテスト、時間足、板情報、外部連携、ファイル配置などの違いを確認する必要があります。

項目MT4MT5移行時の確認
開発言語MQL4MQL5ソースの書き換え・作り直しが必要
実行ファイルEX4EX5EX4はMT5でそのまま使えない
ソースファイルMQ4MQ5自動変換ではなく再設計が必要な場合がある
注文管理Order中心の設計が多いOrder / Deal / Positionを分ける決済・履歴・損益集計の考え方を見直す
インジケーターMQL4バッファ設計MQL5バッファ・handle・CopyBuffer設計EA連携時はiCustom / CopyBufferを確認する
バックテストMT4テスターMT5 Strategy Tester同一条件の再現が必要

MT4とMT5の違いは、単に画面や操作の違いではありません。EAやインジケーターの内部構造にも影響します。

MQL4とMQL5の違い

MQL4とMQL5は、どちらもMetaTrader向けの開発言語ですが、同じコードをそのまま共通利用できるものではありません。

特にEAでは、注文処理、ポジション管理、履歴取得、イベント処理、標準ライブラリ、構造体の扱いが異なります。

比較項目MQL4側MQL5側作り直し時の確認
注文処理OrderSend、OrderSelectなどを使う設計が多いOrderSend、MqlTradeRequest、CTradeなどを使う注文、決済、変更の責務を整理する
保有管理注文単位で扱う設計が多いPosition、Order、Dealを分けて扱うMagic Number、symbol、ticket管理を見直す
履歴取得注文履歴を参照する設計が多いHistorySelect、Deal、Order履歴を使う損益集計や再エントリー条件を確認する
インジ連携iCustomの戻り値を直接扱う設計が多いhandle作成後にCopyBufferで取得するバッファ番号とshiftを確認する
構文・型MQL4の書き方MQL5の型や構造体に合わせるコンパイルエラーを前提に確認する

MQL4からMQL5への移行では、見た目の関数名が似ていても、内部の考え方が変わる場合があります。

MQL5開発の入口は、MQL5開発入門も参考にしてください。

EX4だけの場合とMQ4ソースがある場合

MT4資産の移行で大きな分岐になるのが、EX4だけを持っているのか、MQ4ソースを持っているのかです。

EX4はMT4用の実行ファイルです。MQ4はMQL4のソースファイルです。MT5で作り直す場合、MQ4ソースがある方が仕様確認を進めやすくなります。

ファイル役割MT5移行時の扱い確認ポイント
EX4MT4用の実行ファイルMT5ではそのまま使えないロジック確認には制約がある
MQ4MT4用のソースファイルMT5向け作り直しの資料になる注文処理、条件判定、インジ連携を確認できる
EX5MT5用の実行ファイルMT5で動かす形式MQL5でコンパイルして生成する
MQ5MT5用のソースファイルMT5向け開発・改修の本体MQL5構造に合わせて作成する

EX4しかない場合

EX4しかない場合、内部ロジックを直接確認できないため、完全な移植や再現には制約があります。

ただし、チャート表示、入力パラメータ、動作ログ、スクリーンショット、バックテスト結果、利用時の挙動をもとに、MT5向けに似た仕様として作り直す相談は可能な場合があります。

この場合は、「元のコードを変換する」のではなく、「MT4版の見た目・挙動・設定を参考に、MT5版を新規設計する」考え方になります。

MQ4ソースがある場合

MQ4ソースがある場合は、注文条件、決済条件、フィルター、インジケーター連携、外部連携、ログ出力などを確認できます。

ただし、MQ4ソースがあるからといって、MQL5へ自動変換してそのまま動くとは限りません。

MQL5の注文管理、インジケーターハンドル、履歴取得、型、イベント構造に合わせて、必要な部分を作り直す必要があります。

EAを移行する時の確認ポイント

MT4 EAをMT5へ移行する場合、最初に確認するのは、EAがどの責務を持っているかです。

EAには、signal、execution、risk、exit、notification、external control、authなどの責務があります。すべてを一度に移行しようとすると、確認範囲が広くなります。

責務確認する内容MT5作り直し時の注意
signalエントリー条件、インジ判定、時間条件現在足か確定足かを確認する
execution注文、決済、SL/TP変更MqlTradeRequest、CTrade、retcode確認が必要
riskロット、最大ポジション、損失制限、証拠金確認symbol仕様、volume step、margin modeを確認する
exit利確、損切り、トレール、時間決済Position / Deal / Historyの扱いを確認する
notificationメール、Push、Discord、外部通知WebRequestやWebhook情報の扱いに注意する
external control外部ファイル、シート、API、CSV設定読み込み失敗時の挙動を仕様化する

MT4版EAの動きが分かっている場合でも、MT5で同じ挙動にするには、注文管理と履歴管理の再設計が必要になることがあります。

インジケーターを移行する時の確認ポイント

MT4インジケーターをMT5へ移行する場合、表示の再現だけでなく、バッファ設計とEA連携の有無を確認します。

ラインや矢印を表示するだけなのか、EAからiCustom / CopyBufferで読みたいのかによって、作り直し方が変わります。

確認項目内容MT5作り直し時の注意
表示形式矢印、ライン、ヒストグラム、サブウィンドウ描画方式をMQL5向けに整理する
バッファ番号BUY、SELL、ライン、補助値EA連携する場合は固定管理する
サインなし値EMPTY_VALUE、0、その他CopyBuffer側の判定と合わせる
リペイント過去サインが変わるかEA化前に必ず確認する
input期間、閾値、表示設定などMT5版でも同じ意味で使うか見直す
EA連携EAから値を読むかiCustom / CopyBuffer前提で設計する

MQL5インジケーター開発とEA連携の詳細は、MQL5インジケーター開発・EA連携完全ガイドも確認してください。

OrderSelect型とPosition / Deal / History型の違い

MT4 EAの移行で特に注意が必要なのが、注文管理の考え方です。

MT4では、注文やポジションをOrderSelect中心に扱う設計が多くあります。MT5では、現在のポジション、注文、約定履歴、注文履歴を分けて扱う考え方になります。

管理対象MT4での考え方MT5での考え方移行時の確認
新規注文OrderSend中心MqlTradeRequest、OrderSend、CTradeなどretcode、order、deal、commentを確認する
保有ポジションOrderSelectで選択する設計が多いPositionSelect、PositionGet系Netting / Hedgingの違いを確認する
約定履歴注文履歴として見る設計が多いDealとして確認する損益集計や決済判定の見直しが必要
注文履歴OrderHistory系の考え方HistorySelect、HistoryOrder、HistoryDeal期間指定とticket管理を確認する

MT5で作り直す場合、単にOrderSelect相当を書き換えるだけではなく、EAが何を管理していたのかを分解して確認する必要があります。

Netting口座とHedging口座の確認

MT5では、口座のポジション管理方式によって、ポジションの扱いが変わる場合があります。

MT4の感覚で複数ポジションを扱っていたEAをMT5へ移行する場合、Hedging口座を前提にするのか、Netting口座にも対応するのかを確認します。

項目HedgingNetting
同一銘柄の複数ポジション複数保有できる設計基本的に集約される設計
MT4感覚との近さ近い場合がある考え方が異なる
EA移行時の注意Magic Numberやticket管理を確認するポジション集約を前提に仕様を見直す
複数ロジックEAロジック別ポジション管理をしやすい同一銘柄での分離に注意が必要

MT4版のEAが複数ポジション、ナンピン、分割決済、ロジック別Magic Numberを使っている場合、MT5側の口座方式と管理仕様を必ず確認してください。

インジケーターバッファと描画方式の違い

MT4インジケーターをMT5へ移行する場合、見た目だけではなく、バッファの意味を整理する必要があります。

特にサインインジをEA化する場合、表示されている矢印ではなく、EAが取得するバッファ値が重要になります。

確認項目内容MT5側の確認
BUYバッファ買いサインに相当する値何番のバッファでCopyBufferするか
SELLバッファ売りサインに相当する値BUYと混同しないようにする
ライン値移動平均、バンド、基準線などサインとラインを分ける
補助値内部判定用の値EAから読む必要があるか確認する
描画形式矢印、ライン、ヒストグラムなど表示と判定を混同しない

MT5では、iCustomでハンドルを作成し、CopyBufferで値を取得する流れになります。MT4側のiCustom感覚と異なるため、EA連携時は注意が必要です。

外部連携・DLL・WebRequestの確認

MT4版EAやインジケーターに、外部ファイル、DLL、WebRequest、Webhook、Google Sheets、Discord通知、認証処理などがある場合、MT5移行時に確認が必要です。

外部要素確認すること注意点
外部ファイルFilesフォルダ、Commonフォルダ、CSV、設定ファイル保存先と文字コードを確認する
DLL使用有無、許可設定、代替方法販売・配布時は特に説明が必要
WebRequest許可URL、HTTP応答、timeoutWebhook URLやAPIキーを共有しない
Google SheetsGAS URL、権限、送信形式GAS URLの実値を本文やログに出さない
Discord通知Webhook、payload、通知抑制Webhook URLをそのまま送らない
認証処理口座番号、token、外部照合認証情報をログに出さない

外部連携や通知の安全管理は、MT5外部連携・通知セキュリティガイドも参考にしてください。

setファイルとパラメータの扱い

MT4版のsetファイルを持っている場合でも、そのままMT5版へ読み込めるとは限りません。

MT5で作り直す場合は、input名、型、初期値、選択肢、表示順、コメント、セクション区切りを整理し直す必要があります。

確認項目内容MT5作り直し時の注意
input名パラメータ名MT4版と同じ意味か確認する
int、double、bool、string、enumなどMQL5側で適切な型へ整理する
初期値標準設定MT4版の値をそのまま使うか見直す
単位points、価格差、秒、分、pips感覚など銘柄仕様に合わせて明記する
表示順Inputs欄の並び国内向けには分かりやすい日本語説明を付ける
不要項目使っていない設定MT5版では整理・非表示化を検討する

setファイルを送る前の確認は、MT5でEAのsetファイルを送る前に確認することも参考になります。

バックテスト条件の再整理

MT4版とMT5版でバックテスト結果が同じになるとは限りません。

テスターの仕様、ヒストリカルデータ、spread、銘柄名、サーバー時間、約定条件、手数料、スワップ、計算方法が異なる場合があるためです。

確認項目MT4版MT5版注意点
銘柄名MT4上のsymbolMT5上のsymbolサフィックス差に注意する
時間足MT4テスター条件MT5テスター条件参照時間足も確認する
期間開始日・終了日開始日・終了日同じ期間に揃える
spread固定または実データテスター設定や実データ条件差を記録する
ロット・証拠金MT4口座条件MT5口座条件銘柄仕様と口座条件を確認する
ログMT4側ログMT5側ログ同じイベントを比較できるようにする

バックテスト結果は将来の結果を保証するものではありません。移行時は、収益結果の比較ではなく、条件、判定、注文、決済、ログの整合性を確認することが重要です。

検証環境の整理は、MT5検証・運用環境ガイドも参考にしてください。

MT5で作り直す時に仕様化する項目

MT4資産をMT5で作り直す時は、元のEAやインジケーターをそのまま再現するのか、必要な機能だけ整理して作り直すのかを決めます。

特に古いEAやインジケーターでは、使っていないパラメータ、不要な表示、分かりにくいログ、曖昧な単位が残っている場合があります。

仕様化する項目確認する内容MT5版で整理すること
対象機能EA、インジ、通知、集計、補助ツール作り直す範囲を決める
判定条件signalの条件現在足か確定足かを決める
注文処理executionの内容新規、決済、変更を分ける
リスク制御ロット、最大数、停止条件銘柄仕様と口座条件を確認する
表示パネル、ラベル、ライン、矢印表示系と判定系を分ける
ログExpertsログ、CSV、外部記録検証しやすいログ項目を決める
外部連携WebRequest、CSV、GAS、Discord認証情報やURLの扱いを安全にする

仕様化の段階で、表示系と判定系、input初期値とruntime状態、推奨値と検証用値を混同しないことが重要です。

移行できるもの・作り直した方がよいもの

MT4からMT5への移行では、すべてをそのまま移すより、作り直した方が分かりやすい場合があります。

対象移行しやすい場合作り直した方がよい場合
単純な表示インジロジックが明確でMQ4ソースがある表示と内部値が複雑、リペイントが不明
サインインジBUY / SELLバッファが明確矢印表示だけでバッファ仕様が不明
単純EA注文・決済条件が明確古いコードで責務が混在している
ナンピン・複数ロジックEAMagic、ロジック、ポジション管理が明確OrderSelect依存が強く履歴管理が複雑
外部連携EAURLやpayload仕様が整理されている認証情報や外部仕様が不明

MT5版では、古いMT4版の構造を無理に残すより、MT5向けに責務分離して作り直す方が、検証・保守・販売後サポートがしやすくなる場合があります。

EA利用者向けの確認ポイント

EA利用者がMT4からMT5への移行を相談する場合、MQL4やMQL5の詳細を理解していなくても、必要な情報を整理できます。

  • MT4版のEA名・インジケーター名
  • EX4だけか、MQ4ソースがあるか
  • 使用していたsetファイル
  • チャート画像や表示例
  • どの機能をMT5でも使いたいか
  • 通知や外部連携があるか
  • バックテスト結果や検証条件
  • エラーや不具合が出ている場合のログ

「MT4版と同じようにしたい」という依頼でも、同じの意味を整理する必要があります。表示を同じにしたいのか、注文条件を同じにしたいのか、通知やログも同じにしたいのかを分けてください。

MQL5開発者向けの確認ポイント

MQL5開発者は、MQL4コードを見た時に、単純な構文変換ではなく、MT5構造へ置き換える箇所を確認します。

確認対象MQL4側で見ることMQL5側で設計すること
注文処理OrderSend、OrderClose、OrderModifyCTradeまたはMqlTradeRequest構造へ整理
ポジション探索OrderSelectループ、Magic NumberPositionSelect、ticket、symbol、magicで管理
履歴参照OrderHistory系の参照HistorySelect、Deal、Order履歴へ整理
インジ連携iCustomの使い方handle作成、CopyBuffer、IndicatorRelease
ファイル操作Files、CSV、外部設定MQL5のFiles / Common運用へ整理
ログPrint中心のログ検証用ログ、エラーコード、retcodeを整理

MQL5関数の役割は、MQL5関数辞書も参考になります。

検証担当者向けの確認ポイント

検証担当者は、MT4版とMT5版の結果だけを比較するのではなく、条件とログを比較する必要があります。

  • 同じ銘柄名か
  • 同じ時間足か
  • 同じ期間か
  • 同じset相当の条件か
  • 現在足・確定足の扱いが同じか
  • スプレッド条件が同じか
  • Magic Numberやポジション管理が一致しているか
  • 注文・決済ログが追えるか
  • MT4版で出ていたサインとMT5版で出るサインが同じ条件か
  • バックテストとリアル確認を分けているか

MT5側で価格や時系列データを確認する場合は、MQL5時系列データ・価格取得完全ガイドも参考にしてください。

よくある誤解

誤解実際の確認注意点
MQ4があれば自動でMQ5に変換できる構造差があるため手作業の確認が必要注文管理やインジ連携は作り直しになりやすい
EX4をMT5へ入れれば動くEX4はMT4用実行ファイルMT5ではEX5が必要
バックテスト結果は同じになるテスター条件やデータ差で変わる可能性がある結果ではなく条件とログを比較する
見た目が同じならEA化できるEAから読める値が必要バッファ番号とCopyBuffer取得値を確認する
MT5版では全部高機能にすべき目的に応じて必要機能を整理する不要機能を増やすと検証が難しくなる

関連ログ・関連エラー

MT4からMT5へ作り直した後は、コンパイルエラー、注文エラー、インジケーター読み込みエラー、CopyBuffer失敗、WebRequest失敗などを確認することがあります。

確認対象関連する問題確認するログ
コンパイル未定義識別子、型不一致、include不足MetaEditorのエラー欄
注文処理ロット不正、取引不可、retcodeエラーExpertsログ、Journalログ
ポジション管理対象ポジションなし、Magic不一致Expertsログ、取引タブ、履歴
インジ連携INVALID_HANDLE、CopyBuffer失敗Expertsログ、GetLastError
外部連携WebRequest未許可、HTTPエラーExpertsログ、Journalログ、外部側ログ

エラーコードの整理は、MQL5エラーコード辞典も確認してください。

開発依頼前に送る情報

MT4からMT5への移行や作り直しを相談する場合は、次の情報を整理してください。

情報必要性注意点
対象ファイルEA・インジの特定EX4だけかMQ4ソースがあるか明記する
MT4版setファイル入力条件の確認認証情報やURLがないか確認する
チャート画像表示やサインの確認口座番号や個人情報を隠す
動作説明何を再現したいか確認表示、判定、注文、通知を分ける
バックテスト条件比較条件の確認結果保証ではなく条件確認として扱う
Expertsログエラーや処理状況の確認発生前後を含める
Journalログ端末側状態の確認接続、注文、テスター関連を含める

開発依頼前の資料整理は、MT5開発依頼前に用意する資料まとめも参考にしてください。

送ってはいけない情報

MT4資産やMT5移行の相談では、ファイルやログを送る場面があります。ただし、次の情報はそのまま送らないでください。

  • 口座番号の全桁
  • 投資家パスワード
  • マスターパスワード
  • Webhook URLの実値
  • GAS URLの実値
  • APIキー
  • 認証トークン
  • 外部サービスの秘密情報
  • 個人情報
  • 第三者の個人情報が入ったログ

問い合わせが必要な場合は、必要情報を整理したうえで、不具合報告・サポート依頼を確認してください。

MT4からMT5への技術移行チェック表

  • □ EX4だけか、MQ4ソースがあるか確認した
  • □ EAなのか、インジケーターなのか、スクリプトなのか確認した
  • □ MT5で再現したい機能を整理した
  • □ 表示系と判定系を分けた
  • □ signal、execution、risk、exit、notificationを分けて確認した
  • □ OrderSelect依存の処理を確認した
  • □ Position / Deal / Historyへ置き換える箇所を確認した
  • □ インジケーターバッファとサイン値を確認した
  • □ iCustom / CopyBufferで読む必要があるか確認した
  • □ 外部連携やDLLの有無を確認した
  • □ MT4版setファイルを保存した
  • □ MT5版で必要なinputを整理した
  • □ バックテスト条件を整理した
  • □ ExpertsログとJournalログを保存した
  • □ 口座番号や認証情報をマスクした

次に読む技術講座

この講座とあわせて確認すると、MT5・MQL5開発、検証、不具合調査の流れを整理しやすくなります。

No講座確認できること
LEARN-001MT5の使い方完全ガイドMT5側の基本操作を確認する
LEARN-002MQL5開発入門MQL5開発の入口を確認する
LEARN-012MQL5 EA設計パターン完全ガイドMT5向けEA設計へ進む
LEARN-015MQL5クラス・構造体・配列設計完全ガイドクラス・構造体・配列設計を確認する

次に確認するページ

技術講座を確認した後、導入・商品確認・開発相談・不具合報告へ進む場合は、以下のページも確認してください。

ページ確認できること
技術講座一覧MT5・MQL5・EA開発に関する技術講座を順番に確認できます。
導入ガイドEA、インジケーター、補助ツールを導入する前の確認事項を整理できます。
商品一覧EAファンクラブで扱う補助ツール、インジケーター、コピーEAなどを確認できます。
開発代行ページEA、インジケーター、補助ツールの新規作成・改修相談を確認できます。
不具合報告・サポート依頼ログ、スクリーンショット、再現手順を整理して相談する場合に確認できます。

よくある質問

EX4しかなくてもMT5へ移行できますか?

EX4だけでは内部ロジックを直接確認できないため、完全な変換や移植には制約があります。ただし、表示、設定、スクリーンショット、ログ、動作説明をもとに、MT5向けに似た仕様として作り直す相談は可能な場合があります。

MQ4ソースがあれば自動変換できますか?

MQ4ソースがあっても、MQL5へ自動変換してそのまま動くとは限りません。注文管理、ポジション管理、履歴取得、インジケーター連携などは、MQL5向けに作り直す必要がある場合があります。

MT4 EAをそのままMT5で使えますか?

使えません。MT4用のEX4はMT5ではそのまま動きません。MT5で使うには、MQL5向けのEAとして作り直し、EX5としてコンパイルする必要があります。

MT4インジケーターはMT5で表示できますか?

MT4用のインジケーターをそのままMT5へ入れて表示することはできません。MT5向けにインジケーターを作り直し、バッファや描画方式をMQL5に合わせる必要があります。

MT5で作り直す時に仕様書は必要ですか?

仕様書や整理メモがあると確認しやすくなります。特に、エントリー条件、決済条件、インジケーター値、通知、外部連携、input、ログ、対象銘柄、時間足を整理しておくと、作り直し範囲が明確になります。

バックテスト結果はMT4とMT5で同じになりますか?

同じになるとは限りません。テスター、ヒストリカルデータ、spread、銘柄名、サーバー時間、約定条件、手数料などが異なる場合があります。結果そのものより、条件とログを比較してください。

MT4版setファイルはMT5版で使えますか?

そのまま使えるとは限りません。MT5版でinput名、型、単位、初期値、表示順を整理し直す必要があります。MT4版setは、設定内容を確認する資料として扱うのが安全です。

サインインジをMT5 EAから読みたい場合は何を確認しますか?

BUY / SELLのバッファ番号、サインなしの値、shift 0 / shift 1、リペイントの有無、iCustom / CopyBufferで取得できるかを確認します。

MT4版と同じ見た目にすれば同じ動作になりますか?

見た目が同じでも、内部のバッファ値、判定タイミング、注文管理、履歴管理が違えば動作は変わる場合があります。表示系と判定系を分けて確認してください。

移行相談では何を送ればよいですか?

対象ファイル、MQ4ソースの有無、EX4、setファイル、チャート画像、動作説明、バックテスト条件、Expertsログ、Journalログを整理してください。口座番号や認証情報はマスクしてください。

まとめ

MT4からMT5への移行は、単純なファイル変換ではなく、MQL4資産をMT5 / MQL5向けに再設計する作業です。

EX4しかない場合は内部ロジックを直接確認できないため、表示や動作説明をもとにMT5版を新規設計する考え方になります。MQ4ソースがある場合でも、MQL5の注文管理、ポジション管理、インジケーターバッファ、履歴取得、外部連携に合わせて作り直す必要があります。

EA移行では、signal、execution、risk、exit、notification、external controlを分けて確認してください。インジケーター移行では、表示形式、バッファ番号、サインなし値、リペイント、EA連携の有無を整理することが重要です。

バックテスト結果はMT4版とMT5版で同じになるとは限りません。比較する場合は、銘柄名、時間足、期間、spread、setファイル、ログ、サーバー時間を整理してください。

移行や作り直しを相談する場合は、対象ファイル、MQ4ソースの有無、setファイル、チャート画像、ログ、発生条件を整理し、口座番号や認証情報は必ずマスクしてください。

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